イタチ

朝食を食べてしばらくしてから,窓の外を見ていた妻が「あっ,いたち」と言うのであわててそちらを見ると黄褐色の小動物が庭を走り去っていった。黄色っぽかったからきっとチョウセンイタチよと言われたが,私はニホンイタチもチョウセンイタチも実物を見たことがなかったのでよくわからない。確かしっぽが長いのがチョウセンイタチ……,尾率が50%以上ならチョウセンイタチと本で読んだ記憶がある。頭胴長が35cmとして,尾の長さが20cmぐらいあればチョウセンイタチで,15cmぐらいならニホンイタチと言うことか。一瞬でその違いがわかるだろうか。後で調べたら,たしかにニホンイタチの方が体色が濃いようだ。
私は一瞬しか見ていないので同定しきらないが,我が家にあらわれたのはチョウセンイタチでほぼ間違いないだろう。都市部にも生息する外来生物ではあるが,なかなか野生の哺乳類を見ることは珍しい。この家に引っ越して2年半,実は越してきた直後に庭で足跡と土を掘り返した跡を見つけたことがあったのだが,その後は気配も感じたことがなかっただけに「やっと会えた」という感慨がある。