テングニシ

近くの農産物直売所では，相島の水産物も売っている。今日は「コウカイ」と書かれた大きな貝が売られていた。娘がかなり興味を示していて，小ぶりなのは150円だったので買ってみた。店の人に聞くと，刺身かゆでて酢みそ和えで食べるといいそうだ。
冷蔵庫に入れておいて夕食前に調理しようと出してみると，逃げだそうとしたのかスチロールトレイにラップされていたのに，そのラップを突き破って動いていた。生で身をはずすには殻を割らないといけないようなので，ゆでてから身をはずして薄く切って味見をしてみた。
たしかに，歯ごたえはアワビのようで貝らしい味がしたのだが，後味がとてもえぐい。これはとても食べられない。調理法を間違えたかと，インターネットでいろいろ調べてみたが特におかしくはない。（その時ようやく標準和名がテングニシという貝だと言うことがわかった）
ところが，検索結果の1つにテングニシの中腸腺にはわずかながらフグ毒が含まれるという報告があった。あのえぐさは毒のようであったと夫婦で一致したので，せっかくの貝だが食べるのはやめにした。残念であった。