ヒガンバナ

朝、検温(6:30)から朝食(8:00)まで暇があるので、テレビを見ていたら、「所さんの目がテン」でヒガンバナを取り上げていた。id:mich_katz:20050914にもあったが、この季節のテレビうけする話題なのだろうか。
しかし、さすがはキー局の番組でリサーチがしっかりされていた。ヒガンバナがユウレイバナ、シビトバナなど縁起の悪い異名を数多く持つこと、畦に多いのは畦に穴を開けるネズミよけのためという紹介から、ヒガンバナの毒の話になった。
ヒガンバナの毒成分リコリンは球根1つに15mg、人の致死量の5倍も含まれているらしい。球根をすりおろして絞った水溶液を、ゴキブリ100匹を放した容器に噴霧すると、5分もしないうちにみんな死んでしまった。
最後にこのヒガンバナが救慌植物として利用されていた話。毒成分は水溶性なので水に十分さらせば流すことができる。薬学の先生の指導で、すりつぶした球根2kgを流水にさらしてはしぼりを繰り返し、80gのデンプンを取り出した。さらに団子を作るときは同量の上新粉を混ぜていて、とにかく効率が悪い。
液クロで毒成分が影響ない程度まで減っているのを示していたが、毒の話の後なのでできた団子を食べたいと思わない。これなら視聴者が自分で試して中毒ということもないだろう。

追記:リコリンの致死量はネットで調べた限りでは体重1kgあたり30mgで、大人なら1.8gぐらい摂取しないと死なないようだ。番組ではネズミの致死量と言ったのを聞き間違えたかもしれない。